「気が付いた」でもあるし「初めて言葉に出した」
でもある。
ご来店頂くお客様からよく言われる言葉。
「コーヒーの味、分からないから?」
今まで多くの方に
「これから分かるようになりますよ」とか
「コーヒーの味の表現、難しいですよね」とか
言っていましたが、今日初めて
「この店を選んで来られている段階で、味が分って
いると言う事じゃないんですか?!」
自然に出たなんて事の無い言葉ですが、言ってる
自分も「あっそうか」と思ってしまって、
「そう言えばこんな事言わなかったなぁ〜」なんて
考えてしまいました。
こういった専門店に入る時、当然「何か美味しい物
があるんじゃないか?!」と期待するでしょうし、
そもそも何でもいいのなら「入らない」しね。
具体的に何が違うとかではなくても、感覚として
合う、しっくりくる、何かは分からないけれど何か
違う、この言葉に出来ない、いや言葉にする事が
出来ない感覚こそが一番大事なものだなと、改めて
感じました。
いつも味わいの表現を具体的に説明しようとし過ぎて
いるせいか、無意識に明確な反応を求めているのかも
しれません。
自分でテイスティングしている時、細かく分析して
いながら、やっぱり最終的には「しっくりくる」か
どうかを判断基準にしてますね。そういえば・・・。
